【まとめ】玄米のおいしい炊き方|圧力鍋、普通の鍋、土鍋、炊飯器で炊く方法を一挙ご紹介!

基本の炊き方

鍋や土鍋、炊飯器、圧力鍋など、家にある調理道具で玄米をおいしく炊く方法をご紹介します。
コツやポイントさえおさえれば、初めてさんでも大丈夫。
まずは手もちの道具を使って、気軽に玄米を炊いてみませんか?

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家にある道具でもおいしい玄米は炊ける!

※この記事は一部広告を含みます

「玄米を炊くのって難しそう」と思っていませんか?
玄米は白米とちがって精米されていないので、同じように炊くと硬かったりボソボソだったり。
でもコツやポイントさえおさえれば、家にある調理道具でおいしく炊くことができるんです。

この記事ではおいしい玄米の炊き方を、圧力鍋、普通の鍋、土鍋、炊飯器など調理道具別にご紹介します。
「玄米は初めて」という方も「炊いてみたけどおいしくなかった」という方も、手もちの道具で気軽にトライしてみてください。

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玄米をおいしく炊く3つのポイント

最初にどの調理道具にも共通の、おいしく炊くポイントをお伝えします。
それは次の3つです。

・しっかり浸水させる
・調理道具に合った水加減にする
・ひとつまみの塩を加えて炊く

しっかり浸水させる

玄米は表面をぬか層でおおわれています。
精米されていないぶん水を吸いにくいので、浸水時間を十分とることがおいしさの秘訣。
最低6時間、できれば半日(12時間)は水につけて、中までしっかり水を吸わせましょう。

とはいえ、玄米は白米のように何度も研ぐ必要はなく、さっと洗えば十分です。
とりあえず「洗って水につける」まで済ませてしまえば、あとは炊くだけ。
朝浸水させて夜炊く、夜浸水させて翌朝炊くというように、パターン化してしまうと楽ですよ。

ベストはじっくり浸水させることですが、「時短で炊きたい!」という場合は以下↓の方法をどうぞ。

調理道具に合った水加減にする

ちょうどいい水加減は調理道具によって違います。
それぞれのめやすを表にまとめましたので、参考にしてください。

水加減のめやす水の量
圧力鍋玄米の1.1倍玄米1合(180cc)につき200cc
普通の鍋1.4倍250cc
土鍋1.4倍250cc
炊飯器1.5倍(玄米モードなしの場合)270cc

塩をひとつまみ加えて炊く

玄米を炊く際に塩を加えると、特有の匂いや苦みがやわらぎ、食べやすくなります。
吸水がよくなり、ふっくら炊けるというメリットも。

塩味をつけるためではないので、量は1合につきひとつまみ(≒小さじ1/5、1g)で十分です。

下準備|洗米から浸水まで

次に下準備として、玄米をといで浸水させるまでの手順をご紹介します。

玄米を流水で2、3回洗う
6~12時間浸水させる
炊く直前に玄米をザルにあげ、水を切る

お米が水を吸収しやすい1回目の洗米には、浄水器の水を使っています
お米が水を吸うので、たっぷりめに入れましょう
浸水させた水はアクが出ているので、炊く前に捨ててください

調理道具別おいしい炊き方

それでは調理道具別に、炊き方のコツやポイントをご紹介しましょう。
まずは圧力鍋から。

圧力鍋で炊く

圧力鍋で炊いた玄米はもちもち感が違います。
蒸気を閉じ込め高圧で炊くことでお米の芯まで熱が伝わり、ふっくらもっちり炊きあがります。
1粒1粒がしっかりしていて食べごたえがあり、「これぞ玄米」という満足感は圧力鍋ならでは。

圧力鍋というと大がかりなイメージがありますが、炊き方はいたってシンプルで、細かい火加減の調整も不要です。
基本は「最初は中火、圧力がかかったら弱火にして約20分」です。

玄米、玄米の1.1倍の水、塩を圧力鍋に入れ、かき混ぜて塩を溶かす
蓋をしておもりを乗せ、火にかける。火加減は最初は中火
圧力がかかったら、弱火にして約20分炊く
火を止めて蒸らす。圧力が抜けたらできあがり!

取扱説明書に加熱時間の指示がある場合は、それに従ってください

私が愛用している圧力鍋はこちら

普通の鍋で炊く

お鍋で炊いた玄米は、さらっと軽めの食べ心地
あっさりさっぱりしているのでどんなおかずにも合わせやすく、玄米特有のぷちぷちとした食感も楽しめます。

おいしく炊くポイントは以下のとおり。これは土鍋も同じです。

・弱めの中火でゆっくり沸騰させる
・いったん完全に沸騰させる(鍋底からボコボコ沸き立つぐらい)
・沸騰したら弱火に落とし、ゆっくり炊きあげる

炊け具合がわからなければ、ちょくちょく蓋を開けて構いません。
いつもの使い慣れた鍋で、気軽にトライしてみてくださいね。

玄米、玄米の1.4倍の水、塩を鍋に入れ、かき混ぜて塩を溶かす
蓋をして火にかける。火加減は弱めの中火
沸騰してきたら蓋を開け、底からかき混ぜる

15~20分で沸騰するぐらいの火加減がベスト。お米の芯までしっかり火が通ります
混ぜることで加熱ムラがなくなり、均一に火が通ります

いったん思いきり強火にして、2~3分沸騰させる
弱火にして蓋をし、水分がすっかりなくなるまで20~30分炊く
最後に10秒ほど強火にして蒸気を飛ばし、火を止める。10分ほど蒸らしたらできあがり!

鍋底からボコボコ沸き立たせると、蒸気の通り道(=カニ穴)ができて、おいしく炊きあがります
いったん沸騰した後は弱火に落とし、ゆっくり炊きあげます

土鍋で炊く

土鍋で炊いた玄米はふっくらしっとり
食材にゆっくり熱が伝わる土鍋なら、玄米の甘みや旨みを引き出して、中までしっかり火を通してくれます。

おいしく炊くコツは普通の鍋と同じ、ゆっくり沸騰させる&完全に沸騰させること。
ただし土鍋は保温性が高いので、いったん沸騰した後はとろ火に近い弱火に落とし、じっくり炊くようにしてください。

玄米、玄米の1.4倍の水、塩を土鍋に入れ、かき混ぜて塩を溶かす
蓋をして火にかける。火加減は弱めの中火
沸騰してきたら蓋を開け、底からかき混ぜる

15~20分で沸騰するぐらいの火加減がベスト。お米の芯までしっかり火が通ります
混ぜることで加熱ムラがなくなり、均一に火が通ります

いったん思いきり強火にして、2~3分沸騰させる
ごく弱いとろ火にして蓋をし、水分がすっかりなくなるまで20~30分炊く
最後に10秒ほど強火にして蒸気を飛ばし、火を止める。10分ほど蒸らしたらできあがり!

鍋底からボコボコ沸き立たせると、蒸気の通り道(=カニ穴)ができて、おいしく炊きあがります
沸騰した後はとろ火に近い弱火に落とし、ゆっくり炊きあげます
最後の強火を長めにすれば、おこげも楽しめます♪

炊飯器で炊く(玄米モードあり、玄米モードなし)

炊飯器はスイッチさえ入れればあとはお任せ、一度使うと便利で手放せませんよね。
最近は玄米モードを搭載した炊飯器も増えましたが、もちろん玄米モードのない炊飯器でも炊けますよ。

炊飯器で炊いた玄米ごはんは、さっぱり軽い食べごこち
それでいて、玄米特有のぷちぷちとした食感も楽しめます。

炊飯器は鍋と違って、火加減の調整ができません。
それだけに、おいしく炊くうえで「しっかり浸水」と「ちょうどいい水加減」は欠かせないポイントです。

玄米、分量の水(玄米モードなし:玄米の1.5倍、玄米モードあり:玄米用の目盛りまで)、塩を炊飯器の内釜に入れ、かき混ぜて塩を溶かす
炊飯スタート(玄米モードなし:通常の炊飯モード、玄米モードあり:玄米モード
炊飯終了後、10分ほど分蒸らしたらできあがり!

写真は白米モードで炊飯中

うまく炊けないときの対処法
炊飯器によっては、十分に浸水させてもうまく炊けないことがあるかもしれません。そんな場合は次の方法を試してみてください。
対処法1:水を足してもう一度炊く(=びっくり炊き)
炊きあがりが硬い場合は、玄米と同量程度の水を足して、もう一度炊いてみてください。この「途中で水を差し二度炊きする」方法は、びっくり炊きとよばれます。
対処法2:加工玄米(発芽玄米、ロウカット玄米、無洗米玄米)を利用する
発芽玄米は、玄米をわずかに発芽させた玄米。またロウカット玄米と無洗米玄米は玄米の表面、おもにロウ層を加工した玄米です。
いずれも吸水性が高く、浸水時間は30分~1時間程度、白米モードで炊けて、炊きあがりは白米のようにふっくら柔らか。玄米モードのない炊飯器でも、確実においしく炊けます。

びっくり炊きについてはこちら↓で詳しくご紹介しています。

加工玄米についてはこちらの記事↓をご参照ください。

そのほかの調理道具で炊く

基本的に、蓋さえできればどんな調理道具でも玄米は炊けます
水の量は、普通の鍋と同じ玄米の1.4倍がめやす。
まずはこの水加減で炊いてみて、好みで増減してください。

なお浅い鍋や薄い鍋、小さな鍋などは、火加減が強いと吹きこぼれやすく、またお米の芯まで火が通る前に炊きあがってしまいがち。
基本弱火でゆっくり炊くことを心がけてみてくださいね。

フライパンと薄手のステンレス鍋については、こちら↓でご紹介しているので参考にしてください。

まとめ

何となくハードルが高そうな玄米炊飯ですが、やってみると意外や簡単に炊けて、驚かれると思います。
ポイントやコツをおさえれば、玄米初心者さんでもおいしく炊くことができますよ。

使う道具によって炊きあがりが違うので、その時々の好みやライフスタイルによって使い分けるのも楽しいかと。
まずは今ある調理道具を使って、気軽にトライしてみてくださいね!

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