玄米の炊き方|おこげがうまい!土鍋でおいしく炊く方法

基本の炊き方

圧力鍋がなくても大丈夫。土鍋で玄米を炊く方法をご紹介します。
玄米をおいしく炊くために欠かせない3つのポイント、おこげも楽しめる土鍋ならではの炊き方のコツをお伝えします。
2合炊きから4合炊きまで、水加減が一目でわかる表もまとめました。

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土鍋で炊いた玄米はふっくらしっとり、おこげも絶品

※この記事は一部広告を含みます

お家に土鍋はありませんか? 
食材にゆっくり熱が伝わる土鍋なら、白米はもちろん玄米もおいしく炊けますよ。
ポイントやコツを知って、土鍋でおいしい玄米ごはんを楽しんでみませんか。

土鍋はその名のとおり「土でできた鍋」。
熱がゆっくり伝わり、いったん温まると冷めにくいのが特徴です。
鍋料理に使われることの多い土鍋ですが、実は炊飯にもぴったりの調理道具。
米の甘みや旨みを引き出して、中までしっかり火を通してくれます。

土鍋でじっくり炊いた玄米ごはんはふっくらしっとり
それでいて、玄米独特のぷちぷちとした食感も楽しめます
また、土鍋といえば外せないのがおこげ
私も土鍋で玄米を炊く時は、「おこげを作らねば!」という謎の義務感にかられます(笑)。
でも、このおこげがまたおいしいんですよね~。
佃煮とかのせて、海苔でくるんで食べると最高です。

「玄米を炊くのって難しそう」
「土鍋はあるけど鍋料理ぐらいしか使わない」
「玄米を炊いてみたいけど圧力鍋はもってない」

そんな方は、お家にある土鍋で気軽にトライしてみてください。
ふっくらおいしい玄米ごはんが簡単に炊けて、土鍋のよさを見直してしまうかも!?

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土鍋で玄米をおいしく炊く3つのポイント―浸水時間、水加減、塩

具体的な炊き方に入る前に、玄米をおいしく炊くために欠かせない3つのポイントをお伝えします。

・しっかり浸水させる
・調理道具に合った水加減にする
・ひとつまみの塩を加えて炊く

これらは土鍋に限らず、どんな調理道具にもあてはまる基本の「き」
逆にいうと、ポイントさえきちんとおさえれば、玄米って思ったより簡単に、おいしく炊けるものなんです。

しっかり浸水させる

玄米は表面をぬか層でおおわれています。
精米されていないぶん水を吸いにくいので、浸水時間を十分とることがおいしさの秘訣。
特に土鍋で炊く場合、十分水を吸わせることはおいしさを左右する重要なポイントです。
最低6時間、できれば半日(12時間)は水につけて、中までしっかり水を吸わせましょう。

とはいえ、玄米は白米のように何度も研ぐ必要はありません。
さっと洗えば十分なので、とりあえず「洗って水につける」まで済ませてしまえば、あとは炊くだけ。
朝浸水させて夜炊く、夜浸水させて翌朝炊くというように、パターン化してしまうと楽ですよ。

土鍋の水加減は1.4倍がめやす

ちょうどいい水加減は調理道具によって違います。
土鍋で炊く場合、めやすは玄米の1.4倍
ざっくりいうと、玄米1合(180cc)につき250ccです。
2合なら500cc、3合なら750cc、4合なら1000ccとなります。

炊き具合は土鍋の大きさや厚み、お米の銘柄などによっても変わるので、まずはこの水加減で炊いてみて、好みによって調整してください。

塩をひとつまみ加えて炊く

玄米を炊く際に塩を加えると、特有の匂いや苦みがやわらぎ、食べやすくなります。
吸水がよくなり、ふっくら炊けるというメリットも。

塩味をつけるためではないので、量は1合につきひとつまみで十分です。
ちなみに、ひとつまみは親指、人差し指、中指の指先で軽くつまんだ量
このあたり適当でかまいませんが、あえて数値化するならひとつまみ≒小さじ1/5(1g)がめやすです。

玄米を土鍋で炊く:2合・3合・4合炊き

それでは炊き方をご紹介しましょう。
今回は一人用の土鍋を使って、2合炊きました。

材料

2合炊く3合炊く4合炊く
玄米:2合
水:500cc
塩:2つまみ(小さじ2/5、2g)
玄米:3合
水:750cc
塩:3つまみ(小さじ3/5、3g)
玄米:4合
水:1000cc
塩:4つまみ(小さじ4/5、4g)

下準備

玄米を流水で2、3回洗う

お米が水を吸収しやすい1回目の洗米と、浸水には、浄水器の水を使っています

6~12時間浸水させる

水の量は適当でかまいませんが、お米が水を吸うのでたっぷりめに入れましょう

炊き方

玄米をザルにあげて水を切り、土鍋に入れる

浸水させた水はアクが出ているので捨ててください

玄米の1.4倍の水と塩を加え、かき混ぜて塩を溶かす

蓋をして火にかける。火加減は弱めの中火

15~20分で沸騰するぐらいの火加減がベストです。すぐ沸騰しそうな場合は、最初から弱火でゆっくり炊きましょう

沸騰してきたら蓋を開け、底からかき混ぜる

混ぜることで加熱ムラがなくなり、均一に火が通ります

いったん思いきり強火にして、2~3分沸騰させる

ポイントは完全に沸騰させること。写真のように鍋底からボコボコ沸き立たせるようにすると、蒸気の通り道(=カニ穴)ができて、おいしく炊きあがります

ごく弱火にして蓋をし、水分がすっかりなくなるまで20~30分炊く

土鍋は保温性が高いので、いったん沸騰した後はとろ火に近い弱火に落とし、ゆっくり炊きあげます

最後に10秒ほど強火にして蒸気を飛ばし、火を止める。10分ほど蒸らしたらできあがり!

今回はおこげを作るため、あえて最後30秒ほど強火にしました。
一人用の土鍋で2合炊いたので、鍋からあふれそうになっていますが(笑)、ふっくら香ばしい玄米ごはんが炊けました!

まとめ

土鍋で玄米を炊く場合のコツをおさらいしておきましょう。

・弱めの中火(または弱火)でゆっくり沸騰させる
・完全に沸騰させる
・沸騰したらごく弱火に火を落とし、ゆっくり炊きあげる

おいしく炊くコツは、じっくり時間をかけてゆっくり炊きあげること。
火加減の調節が面倒といえば面倒ですが、慣れてしまえばおこげも自在、自分好みに炊きあがりを調整できるようになります。
炊け具合がわからなければ、ちょくちょく蓋を開けて構いません。
こういうお気楽さも土鍋ならでは。

おこげがおいしい土鍋の玄米ごはん、よかったら試してみてくださいね。

土鍋でも浸水なしで玄米が炊ける「びっくり炊き」についてはこちら↓