【検証】玄米を柳宗理のミルクパン(薄手のステンレス片手鍋)で炊いてみた|味は?食感は?

基本の炊き方

玄米を鍋で炊いてみたいけど、薄手の鍋しか持ってない・・・・・・
そんな方のために、薄手のステンレス片手鍋である柳宗理のミルクパンで玄米を炊いてみました。
おいしく炊くためのコツや手順もご紹介していますので、参考にしてください。

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薄手のステンレス鍋でもおいしい玄米は炊ける?

※この記事は一部広告を含みます

およそ蓋さえあれば、どんな鍋でも玄米は炊ける

これ、基本的にはその通りなのですが、ひとくちに鍋といっても種類はいろいろ。
厚みや大きさ・材質などによって、「炊きやすい」「炊きにくい」は当然あります。
そこで今回、「炊きにくそう」な薄手のステンレス鍋、柳宗理のミルクパンを使って、実際に玄米を炊いてみました。

お家に似たような鍋がある方の、参考になれば幸いです。

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今回使った柳宗理のステンレス鍋

こちら↓が今回使った鍋です。

柳宗理ステンレスミルクパンという商品で、サイズは最大外径18cm・高さ10cm、容量は1.2L。
イメージ的には、直径16cmの雪平鍋がいちばん近いかと思います。

両側に張り出した注ぎ口と、それにぴったり合うよう作られた蓋が特徴的です。
これ、蓋をずらすと隙間ができて、湯切りが簡単にできるんですよ。

ミルクパンという名の通り、ミルクを温めたりスープを作ったり野菜をゆでたり、液体系の調理全般にお役立ち。
液だれもなく、とても使いやすいです。
ただし欠点もあって、それは素材が単層のステンレスのため焦げつきやすいこと。
ゆえに水分の少ない料理には向いていません。

炊飯にもあまり(かなり?)向いてなさそうで、私も今まで炊飯に使ったことはなかったのですが、ものはためし、トライしてみました!

柳宗理のステンレス鍋で玄米を炊く

今回に限らず、玄米を炊くときにいつもやっていることがあります。それは次の3つ。

・6~12時間しっかり浸水させる
・調理道具に合った水加減にする(鍋の場合は玄米の1.4倍がめやす)
・ひとつまみの塩を加えて炊く

玄米は表面をぬか層でおおわれ水を吸いにくいので、浸水時間を十分とることが大切です。
今回も半日ほど水に漬けてから炊きました。

また水加減は普通の鍋で炊く場合と同じ、玄米の1.4倍としました。
ざっくりいうと、玄米1合(180cc)につき250ccです。

炊く際に塩を加えるのは、玄米特有の匂いや苦みがやわらぎ、吸水性も上がるから。
塩味をつけるためではないので、量は1合につきひとつまみ程度で十分です。

詳しくは 玄米の炊き方|普通の鍋でも簡単においしい玄米が炊ける! を参考にしてくださいね。

それでは具体的な手順をご紹介していきます。

下準備

玄米を流水で2、3回洗う

白米と違って、玄米はさっと洗えば十分です
お米が水を吸収しやすい1回目の洗米と、浸水には、浄水器の水を使っていま

6~12時間浸水させる

水の量は適当ですが、お米が水を吸うのでたっぷりめに入れています

炊飯

玄米をザルにあげて水を切り、鍋に入れる

浸水させた水はアクが出ているので捨てます

玄米の1.4倍の水、塩を加え、かき混ぜて塩を溶かす

今回は玄米が2合なので、水は500cc(≒180cc×2合×1.4倍)加えました

蓋をして弱火にかける

15~20分で沸騰するぐらいの火加減がベストです
鍋が薄手で早くに沸騰してしまいそうだったので、最初から弱火でゆ~っくり沸騰させました

沸騰してきたら蓋を開け、底からかき混ぜる

混ぜることで加熱ムラがなくなり、均一に火が通ります

いったん思いきり強火にして、2~3分沸騰させる

ポイントは完全に沸騰させること
写真のように鍋底からボコボコ沸き立たせるようにすると、蒸気の通り道(=カニ穴)ができて、おいしく炊きあがります

ごく弱火にして蓋をし、水分がすっかりなくなるまで20~30分炊く

とにかく焦がさないように、とろ火に近い弱火でゆっくりゆっくり炊きました

最後に10秒ほど強火にして蒸気を飛ばし、火を止める。10分ほど蒸らしてできあがり!

まばらながら、カニ穴もできています♪

柳宗理のステンレス鍋を使った炊きあがり――味は?食感は?

炊飯にかかった時間は沸騰までが25分、その後炊きあがるまでが30分の、計55分です。
焦げるのが心配でとにかく弱火でゆっくりゆっくり炊いたので、いつもより時間がかかりました。

というように、火加減にはかなり気を使いましたが、期せずしておこげができました。
これはこれでおいしいからいいのですが、2回炊いてみて2回ともおこげができたので、おこげ不要という方は最後の強火はほんの数秒でいいかと思います。

さて肝心の味はというと、こちらは問題なし。
というか、普通においしいです!

ぱらりとした軽い炊きあがりですが硬くはなく、中までしっかり火が通っています。
もちろん、玄米特有のぷちぷちした食感も楽しめます
味わいはあっさりさっぱりしていて、毎日の食事にも取り入れやすいと思います。

というわけで、薄手の鍋でもちゃんとおいしく炊くことができました。

まとめ

今回のような薄手の鍋で玄米を炊く場合は、以下のポイントに気をつけてみてください。

・6~12時間じっくり浸水させる
・水加減のめやすは玄米の1.4倍

・焦げやすいので基本弱火でゆっくり炊く

この3つをきちんとおさえれば、それほど大惨事にはならないです(笑)。
いやむしろ、予想よりおいしく炊けて驚かれるかもしれません。

このうち水加減については、もっと柔らかい方が好みなら、もう少し水を多めにしてください。
何度か試してみて、お手持ちの鍋や好みの炊きあがりに合った水加減をみつけてくださいね。

火加減の調整が面倒といえば面倒ですが、使い慣れた鍋で玄米を炊くのもまた楽し。
よかったら試してみてくださいね!