もち玄米なら続けられる!時短で炊けて食べやすい玄米の新定番

玄米とは

玄米の栄養価はそのままに、短時間で炊けて、気になる匂いやクセがなく、何よりおいしい。
そんな理想的な玄米がありました。それがもち米の玄米、略して「もち玄米」です。
従来の玄米の常識をくつがえす、もち玄米の魅力をたっぷりご紹介します!

※この記事は一部広告を含みます

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はじめに

健康のために玄米を食べたいけれど、「匂いや食感が苦手」「浸水時間が長すぎる」「炊くのが面倒」などの理由であきらめていませんか?
そんな玄米あるあるを、さくっと解決してくれるのが「もち玄米」こと、もち米の玄米です。

もち米はお餅やおこわに使われるお米。いわゆる「ごはん」用のうるち米とは別ものです。
その玄米バージョンであるもち玄米は、「匂わない」「食べやすい」「時短で炊ける」など、うるち米の玄米にはないメリットがいっぱい。

実は、私がもち玄米の存在を知ったのはつい最近です。
考えてみれば、もち米にも玄米があって当然なのですが、自分的に玄米といえばうるち米の玄米。
過去にもち米でおこわを作ったことはありますが、それは白米でした。
「もち米にも玄米がある「それを玄米ごはんとして食べる」という発想は、まったくなかったのです。

でも実際にもち玄米を炊いてみたら、これがおいしいわ、食べやすいわ、加工米でもないのに時短で炊けるわ、これまで玄米炊飯のネックとされてきた点を難なくクリア。 
もち玄米・・・恐ろしい玄米!(←昭和のギャグ)
玄米生活も何だかんだ長いですが、いや~~~、もち玄米は盲点でした。

この記事では大注目の(私が)もち玄米について、その特長やうるち玄米との違い、おいしい炊き方から購入方法まで、まるっとご紹介します。
玄米に苦手意識のある方も玄米初心者さんも、もち玄米なら無理なく長く続けられますよ!

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もち玄米(もち米の玄米)ってどんなお米?

もち玄米とは「精米していないもち米(もちごめ)」のこと。ふつうのお米(うるち米)や白米とどう違うのか、以下にまとめました。

もち米とうるち米の違い

もち米はお餅やお赤飯、おこわなどに使われるお米。一方、うるち米はふだん主食として食べている、いわゆる「ごはん」用のお米です。
うるち米ともち米の大きな違いは、お米の主成分であるでんぷん(炭水化物)の割合。うるち米にはアミロペクチンとアミロースというでんぷんが、およそ8:2の割合で含まれています。これに対し、もち米のでんぷんはほとんどがアミロペクチンです。
アミロペクチンは粘度が高く、だからお餅はもち米から作られるんですね。お赤飯やおこわがもちもちなのも、アミロペクチンのなせるワザ。

玄米と白米の違い

ふつうお餅といえば、真っ白ですよね? あれは精米した白米のもち米を使っているから。玄米のもち米を使ったお餅は茶色がかっています。
白米は玄米の表面を削って、ぬか層や胚芽を取り除き、胚乳(はいにゅう)だけになった状態です。これに対し、玄米は稲の実からもみ殻だけを取り除いた状態で、胚乳だけでなくぬか層も胚芽も残っています。

一般的に「玄米ごはん」といえばうるち米の玄米を指すわけですが、この記事でご紹介するのはもち米の玄米を炊いたごはん。要するに「玄米のおこわ」です。
白米で作るお赤飯やおこわはハレの日のごちそう感がありますが、もち玄米はもっと気軽に、毎日のごはんに取り入れることをご提案したいと思います。

もち玄米をおすすめする5つの理由

長年うるち玄米を粛々と(?)食べてきた私が、今さら「もち玄米いいよー!」と熱くおすすめするのには理由があります。それは次の5つ。

理由その1:玄米特有の匂いやクセがない

これは一度食べてもらえばわかりますが、もち玄米は玄米特有の匂いやクセがありません
私自身は今まで特に気にしていなかったのですが、もち玄米を食べてみて「うるち玄米って結構匂いやクセがあったんだ~」と、改めて感じた次第です(今さら!?)

理由その2:もっちりジューシーで食べやすい

もち玄米の炊きあがりは「しっとり&もちもち」。食感はジューシーで、ボソボソ感がありません
これまたもち玄米を初めて食べたときは、「うるち玄米って結構ボソボソしてたんだ~」と、改めて思い知りました。

炊きたてはもちろん冷めても食感は変わらず、硬くならないので、お弁当にもぴったり。また、お餅用のお米だけあって腹もちがいいので、少ない量でも満足感があります。

理由その3:時短で炊ける

玄米炊飯のネックは何かと時間がかかること。「浸水は最低6時間」だし、「炊飯もじっくり時間をかけて」がお約束でした。
でも、もち玄米の主成分であるアミロペクチンは吸水性がいいので、1時間も水につければ十分です。炊飯も白米と同じように炊けばOK。

浸水から炊きあがりまで、所要ざっと1時間半といったところでしょうか。要するに白米と同じなので、毎日炊くのも苦になりません。

理由その4:白米と同じように炊ける

もち玄米の水加減は、玄米1に対してお水も1。白米と同じです。
つまり浸水時間も炊飯時間も、さらには水加減も、いつも炊いている白米と変わりません。
ということは・・・そう、もはや玄米だからと考えず、白米感覚で炊けばOK!なんです。

浸水時間も水加減も同じだから、「白米にもち玄米を3割ブレンド」なんてのも簡単にできます(混ぜるだけ~)

理由その5:栄養価が高い

玄米だけあって、もち玄米も栄養価は高いです。精米された白米に比べ、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富です。
ちなみに、うるち玄米と比べると、もち玄米の方がカロリーは高く、逆に糖質は低いです。

番外編:浸水不要!? なんなら白米より早く炊ける
もち玄米は吸水性がいいので、浸水しなくてもおいしく炊けます。・・・たぶん(え?)
浸水なしでOKという情報はちらほら見かけるほか、実際に浸水不要をうたった商品もあります。

そこで、ものは試しと浸水なしでいきなり炊いてみたところ・・・問題なく炊けました!
しいていえば、浸水ありより気もち硬めの炊きあがりかな?という感じです。でも芯が残ることはなく、ふつうにおいしく炊けました。
浸水いらないなら、白米よりむしろ早いじゃん・・・もち玄米恐るべし!

お米の銘柄にもよるので、全部がそうとは言い切れないのですが、吸水性がいいのは確かにその通り。柔らかめが好きなら水につけた方がよさそうですが、「なしでも十分イケる」というのが私の結論です。

もち玄米のデメリット

いいとこだらけのもち玄米ですが、デメリットもなくはないです。

デメリットその1:うるち玄米より割高
もち米自体、家庭で食べる機会は多くなく、それはもち玄米も同じ。
うるち玄米ほど流通していないぶん、どうしても割高になります。

デメリットその2:取り扱い店舗が少ない
もち米の、さらに玄米ともなると、売っているお店が限られます。
私も実店舗では見つからず、ネットショップで購入しましたが、うるち玄米に比べるとお店の数も玄米の種類も少なめでした。

ただ、お米全般にいえることですが、たくさん買えばキロあたりの単価は安くなり、送料もおさえられます。まずはお試しで買ってみて、気に入ったら多めに購入すれば、価格問題もある程度調整できます。

もち玄米のおいしい炊き方

もち玄米をおいしく炊くポイントは、ずばり「水加減」
というか、水加減さえ外さなければあとはどうとでも、ぐらいな感じです。
白米なみに簡単なので、ぜひ気軽に炊いてみてください。

水加減

水加減の基本は「もち玄米:水=1:1」。もち玄米に同量のお水を加えます。
例えば、もち玄米1合(180cc)ならお水も180cc、2合(360cc)なら360ccです。

玄米だからと水を多めにすると、しっとりを通り越してべっちょりした炊きあがりになってしまうので要注意。
白米モードと玄米モードの両方ある炊飯器の場合は、白米モードの目盛りに合わせてくださいね(←ここ重要!)

私は長年の玄米生活で「水加減多め&浸水時間長め」が染みついているせいか、初めて炊いた時はつい水を多めにして、べちゃっとなってしまいました。
まずは1:1で炊いてみて、好みで調整することをおすすめします。

浸水時間

もち玄米は吸水性がいいので、1時間水につければ十分です。なんなら浸水なしでもイケる、というのはすでにお話した通りです。
じゃあ逆に、長時間水につけたらどうなるんだろう???

・・・というわけで、やってみました。
いつもと同じように、前日の夜お米をといで水を注ぎ、一晩放置。
翌朝炊いたところ・・・ふつうに炊けました!
かれこれ8時間は水につけましたが、特にべちゃっとなったりもしませんでした。

水加減が多いのはNGだけど、浸水時間は結構アバウトでよさそうです。
考えてみれば、白米だって前の晩から水につけたりするけど、別にべちゃっとなったりしないですし。
ともあれ、水加減以外はテキトーでいいんだと思うと、気が楽ですよね~。

炊飯

白米のもち米は本格的には蒸して作りますが、毎日のごはんとして食べるもち玄米は、炊飯器や鍋で気軽に炊けばOK。基本、白米と同じと考えてもらえばいいです。

炊飯器
玄米モードがあってもなくても、「白米モード」でOK。ただし「早炊きモード」は芯が残ってしまうのでNG。フツーに炊きましょう。

鍋・土鍋など
中火にかけて、沸騰したら火を弱め15~20分。水分がすっかりなくなるまで炊き、最後に10秒ほど強火で水分を飛ばしたらできあがり。

ちなみに、圧力鍋で炊いたことはまだありません。わざわざ圧力鍋で炊く必要あるかな?という気がして。それとも、もちもち×もちもちで超もちもちになるのかな? そのうちやってみます。

炊きあがったもち玄米。表面がつやつや・しっとりしているのがわかりますでしょうか。
初めて炊いたときは「照りがすごい!」と驚きました。
そしてこの照りっぷり、冷めても変わりません。そんなところも、うるち玄米とは違っていておもしろいです。

もち玄米はどこで買える?

もち米はうるち米ほどメジャーでなく、まして玄米となると、扱っている実店舗は限られます。買うならほぼ通販サイト一択でしょう。
私はまずお試ししたかったので、量・値段・送料の3点で探して、以下の2つを選びました。いずれもお手頃価格で、少量から購入でき、送料も無料でした。

WORK PARTS 福岡県産ヒヨクモチ1.9kg(950g×2袋)
送料無料で1320円(2024年時点)
サイト自体は建設土木資材のお店なのですが、なぜかお米も売っているという(笑)
会社概要を見たら、代表者がお米の生産者と同じ方だったので、兼業農家さんとか?
配送はメール便(クリックポスト)で、1袋ずつ郵便受けに投函されていました。
送料無料なうえ、受け取りの手間がなく気軽に注文できるので、普段使いによさそうです。
炊きあがりはもちもちなうえ、玄米らしいプチプチ感もあり、好みの食感でした。

HAGI no Food 山口県荻むつみ産ミヤタマモチ1.5kg
送料無料(ただし期間限定のようです)で1400円(2024年時点)
こだわりの農法で作られた、見るからに質のいいお米でした。
ただ残念ながら、2024年産は早々に売り切れ。私はたまたまタイミングがよかったみたいです。

写真は左がヒヨクモチ、右がミヤタマモチ。
どちらもうるち玄米より丸っこく、ミヤタマモチは粒も大きめでした。
お米の状態ではうるち玄米の方が透き通っているのですが、逆に炊きあがりはうるち玄米の方が透明感があります。

まとめ

時短で炊けておいしくて、もちろん栄養もあって――白米感覚で炊けるもち玄米なら、玄米生活がもっと気楽に楽しめます
匂いや食感、手間などが理由で玄米生活をあきらめていた人も、もち玄米なら無理なく続けられるのではないでしょうか。

加工玄米じゃないのにこのお手軽さ、ちょっと大げさですが、個人的には「今までの玄米の概念が変わるお米」だと思っています。
玄米初心者さんはもちろん、玄米生活が長い方も、ぜひ一度試してみてくださいね。

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