よくわかる無洗米玄米|普通の玄米とどう違う?おいしい炊き方は?おすすめ玄米もご紹介!

玄米とは

玄米にも無洗米があるのをご存知ですか。
とがずに炊けるのはもちろん、浸水時間が短くてすむなど、普通の玄米にはないメリットもいろいろ。
無洗米白米や普通の玄米との違い、おいしい炊き方、おすすめの無洗米玄米など、この記事を読めば無洗米玄米のことがまるっとわかります!

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無洗米玄米ってどんなお米?

※この記事は一部広告を含みます

無洗米玄米と無洗米白米の違い

無洗米とは、洗わずに(研がずに)炊けるよう加工したお米のこと。
白米の無洗米がおなじみですが、玄米にも無洗米があるんです。
ただし同じ無洗米といっても、白米と玄米では加工の内容が違います

ここで簡単に、そもそも玄米と白米はどう違うのかご説明しておきますね。
玄米は収穫した稲の実からもみ殻だけを取り除いた状態で、白米(精白米)は玄米を精米して(削って)ぬか層や胚芽を完全に取り除いた状態をいいます。

白米の無洗米は、精米した後も白米の表面に残っている、粘着性の高いぬか(肌ぬか)を取り除いたお米です。
これに対し玄米の無洗米は、ぬか層の表面(≒ロウ層)を加工して、とがなくても炊けるように仕上げたお米を指すことが多いです。
この場合の加工は「軽く削る」「ごく薄く取り除く」「細かい傷をつける」など、メーカーによっていろいろです。

無洗米玄米と普通の玄米の違い

無洗米玄米は、ぬか層の表面に加工をほどこしてある点が普通の玄米と違います。

ぬか層のいちばん外側、玄米の表面をおおっている部分はロウ層とよばれ、硬くて水をはじく性質をもっています。
玄米が水を吸いにくいのは、このロウ層があるため。
浸水や炊飯に時間がかかったり、人によっては食感が悪い・消化が悪いといったことにつながります。

無洗米玄米では主にこのロウ層を削ったり細かな傷をつけることで、とがずに炊けるだけでなく、浸水性もよくなっています。
精米はしていないのであくまで玄米の一種ですが、白米と同じように炊けるところも、普通の玄米との大きな違いです。

発芽玄米の無洗米もあります
実は発芽玄米にも無洗米タイプがあります。
発芽玄米は玄米を水につけて発芽させたお米。
ぬか層は加工していませんが、発芽させる工程で洗米と浸水を行うので、結果的にとがずに炊くことができる、というわけです。
ちょっと紛らわしいですが、この記事では「無洗米玄米=ぬか層を加工して、とがずに炊けるように仕上げた玄米」として、メリットやデメリット、炊き方などをご紹介していきますね。

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無洗米玄米5つのメリット

ぬか層の表面を加工してある無洗米玄米は、普通の玄米にはないメリットがあります。

無洗米玄米のメリット1:とがずに炊ける

もともと玄米は、白米のようにしっかりとぐ必要はありません。
そのため以前は私自身、「白米ならいざしらず、玄米の無洗米って特にありがたみないのでは?」と思っていました。

しかし実際に無洗米玄米を炊いてみて、コロッと考えが変わりました(笑)。
「とがなくていい」のは想像していた以上に楽。
無洗米玄米ブラボー!です。

無洗米玄米のメリット2:白米と同じように炊ける

吸水性がいいので、白米と同じように簡単・手軽に炊くことができます。
メーカーにもよりますが、浸水時間は30分から1時間程度
なかには浸水不要で炊ける商品もあります。
普通の玄米だと浸水に6~12時間かかるので、かなりの時短です。

炊飯器なら白米モードで炊けますし、もちろん鍋や土鍋で炊くこともできます。
意外なところでは、とがなくていいのでキャンプなどアウトドアごはんにも向いています。
青空の下で食べる玄米のカレーライスとか、おいしそうですね!

無洗米玄米のメリット3:食べやすい

これまたメーカーにもよりますが、総じて炊きあがりはふっくら柔らか。
玄米の独特の風味や食感が苦手な人にも食べやすくなっています。

無洗米玄米のメリット4:栄養価は玄米とほぼ同じ

加工は玄米の表面だけで、その下のぬか層や胚芽は残っているので、栄養値は普通の玄米とほとんど変わりません
もちろん白米に比べれば、栄養価はずっと高いです。

無洗米玄米のメリット5:白米と混ぜて炊ける

「玄米だけだと食べにくい」「家族が嫌がる」などの理由で、玄米に白米を混ぜて炊く方もいることでしょう。
普通の玄米だと別々に浸水させたり手間がかかりますが、無洗米玄米なら混ぜて炊くだけ
これなら毎日の食事に気軽に取り入れられますね。

無洗米玄米のデメリット

メリットいろいろな無洗米玄米ですが、デメリットもあります。

まず加工の手間がかかっているぶん、普通の玄米より価格が割高なこと。
ただしこれは、無洗米白米でも同じですね。

また今のところ、国による無洗米の品質基準がないため、メーカーによって品質にばらつきがあることも知っておきたいもの。
信頼できるメーカーから購入するのが安心かつ確実です。

それと、これはデメリットとはいわないかもしれませんが、玄米独特の風味や食感が好きな人にとっては、クセがなく食べやすい無洗米玄米はやや物足りなく感じられるかもしれません

無洗米玄米のおいしい炊き方:炊飯器は白米モードがおすすめ

無洗米玄米は白米と同じように炊くことができます。
基本の炊き方は次のとおり。

・とがずに炊いてOK
・水加減はお米と同量か多め
・浸水時間は30分~1時間
・炊飯器は基本的に白米モード

ちょうどいい水加減はメーカーによって違い、お米と同量の商品もあれば多めに入れる商品も。
まずはお米の外袋に載っている指示通りに炊いてみて、好みで調整するようにしてください。

また、炊飯器に白米モードも玄米モードもある場合、どちらがいいのか迷うかもしれません。
わが家の炊飯器がまさにこのタイプで、それぞれのモードで実際に炊き比べてみたところ、炊きあがりは「しいて言えば、玄米モードのほうが柔らかいかな?」だった一方で、時間は玄米モードのほうがかかりました。

基本的には白米モードでよく、そのほうが無洗米のメリットを活かせると思います。
ただし、より柔らかい炊きあがりが好みなら玄米モードもあり、といったところでしょうか。

おすすめの無洗米玄米はこの3つ!

ネットで「玄米 無洗米」を検索すると、意外なほど多くの商品がヒットします。
商品名に「無洗米」とあるもの以外にも、「早炊き玄米」「クイック玄米」という商品名だったり、よくよく見ると外袋に無洗米と書いてあったり。

その中で、実際に食べてみておいしかった無洗米玄米を3つご紹介します。

東洋ライス ロウカット玄米

独自の技術でロウ層だけを均等にカットした玄米です。
炊きあがりはふっくら・しっとり・柔らか。
味も食感も白米に近く、まさに「白米感覚」で食べられる玄米です。

ロウカット玄米については、こちら↓の記事で詳しくご紹介しています。

ヤマトライス やわらかい玄米

正式な商品名は「白米と同じように炊けるやわらかい玄米」。長っ(笑)。
玄米の表面をわずかに加工することで、白米のように簡単・便利に炊ける玄米です。
浸水せずに炊くこともでき、その場合はぷちぷちの食感が、30分ほど浸水させれば柔らかい食感が楽しめます

スマートアグリフード スマート米無洗米玄米

スマート米は最新のIT技術を活用し、農薬の使用を最小限に抑えた安心・安全なお米。
その無洗米玄米はロウ層に細かい傷をつけて吸水性を高め、20~30分の浸水でふっくら炊きあがります。
今回購入した石川県奥能登産コシヒカリのほかにも、さまざまな産地や銘柄の無洗米玄米があり、食べ比べてみるのも楽しそうです。

3つの無洗米玄米、具体的にどう違う?
いずれも柔らかく炊けて匂いもなく、食べやすい点は同じです。それぞれの特徴をしいていうならば、以下のようになります。
 ✔クセがなく白米感覚で食べられる→ロウカット玄米
 ✔もっちりした炊きあがりが楽しめる→やわらかい玄米
 ✔しっかりめの粒立ちで食べごたえあり→スマート玄米(奥能登産コシヒカリ)

まとめ

白米と同じように炊ける・食べられる無洗米玄米は、次のような人におすすめです。

「玄米に興味はあるけれど、何だかいろいろハードルが高そう」
玄米独特の味や食感がどうも苦手
「玄米を炊いてみたけれど、ボソボソでおいしくなかった」
「できるだけ時間や手間をかけずに玄米を食べたい」

このほか「普通の玄米だと胃にもたれがち」「炊飯器で手軽に玄米を炊きたい(けれど玄米モードがついてない、やってみたけどうまく炊けなかった)」という人にも向いています。

私自身、実際に無洗米玄米をいくつか試してみて、お気楽・簡単に炊けるのに普通においしいので驚きました。
この便利さに慣れてしまうと、もう普通の玄米には戻れないかも(笑)。
というのは冗談ですが、玄米初心者さんも愛好者さんも、こういう商品をうまく活用すると、無理なく玄米生活が続けられていいのでは、と思いました。

炊きあがりは白米寄りだったり普通の玄米に近かったりメーカーによって違うので、あれこれ食べ比べてみて、お気に入りの商品を見つけるのも楽しいと思います。

興味のある方はぜひ一度お試しくださいね。